なぜ「目をこすってはいけない」のか?
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眠たい時や目がかゆい時、つい無意識に目をこすってしまうかもしれません。
このような目をこする行為は、「細菌やウイルスによる感染」や「角膜を直接傷つける」リスクを高めると言われています。
では、これらのリスクに気をつけてさえいれば、目をこすっても問題ないのでしょうか。
これまでに研究によると、そうではないようです。
目をこすると、様々な目の状態が著しく悪化することが示唆されてきたのです。
例えば、「目をこする」という機械的刺激は、角膜の薄化や円錐角膜などの疾患と関連するほか、目の炎症を引き起こすリスクがあると分かっています。
しかし、機械的刺激そのものが目の炎症などを引き起こすことについて、その具体的なメカニズムは、これまで明らかにされていませんでした。
そこで、昭和大学の安達直樹氏ら研究チームは、培養したヒトの結膜上皮細胞とラットを用いた実験により、目に対する物理的刺激がどのように炎症を生じさせるか調べることにしました。