正当化を避けるには?
正当化する傾向を少しでも抑えるためにできることはたくさんあります。
まずは、ここで学んだ「認知的不協和」について理解することが大切です。
自分に信念と行動に矛盾が生じた時に、それを解消しようとする衝動が生まれることを知っておくべきなのです。
また大前提として、「最初から正しい選択をする」意識を持つことができます。
正当化は認知の矛盾から生じるので、そもそも矛盾が生じるような状況は避けた方が良いのです。
また考え方で気持ちが楽になることもありますが、無理に今の状態を正当化することが、常に正しいこととは限りません。
「無理に今の状況を正当化していないだろうか」と、選択や行動を冷静に振り返り、間違いを認めることも大切なことです。
「なぜこの決定をしたのか」「本当に合理的な選択だったのか」「自分にとって都合のいい解釈をしていないか」「自分は間違っていたかもしれない」「考えを改めても良い」と自問するなら、認知的不協和を正しい方向に解消できるはずです。
加えて、信頼できる友人や同僚に「どう思う?」と尋ね、客観的な視点を取り入れることも大切です。
このような点を意識するなら、私たちのうちに生じる認知的不協和に上手に対処できるでしょう。