見つかったのはどんな恐竜?

恐竜と聞くと、多くの人がティラノサウルスのような巨大な肉食恐竜を思い浮かべるのではないでしょうか。
このような恐竜は「獣脚類」と呼ばれるグループに属しており、基本的に二足歩行で、肉食性の捕食者となっています。
獣脚類は多種多様で、小型のコエルロサウルス類から巨大なティラノサウルス類までさまざまな種類が存在しました。
また、一部の種は羽毛を持っていたことも分かっています。
今回の研究では、獣脚類の中でも特に興味深い2種類の恐竜が発見されました。
それが「メガラプトル」と「カルカロドントサウルス」です。

メガラプトルとは主に白亜紀後期(1億50万〜6600万年前)に生息していたとされる大型の獣脚類です。
その名の通り、巨大な三日月型の鉤爪を持っており、これを使って獲物を引き裂いていました。
全長は約6メートルに達し、当時の南半球の大陸(特に今日の南米で化石がよく見つかっている)に生息していました。
一方のカルカロドントサウルスは約1億〜9300万年前に生息していた大型肉食恐竜の一つです。
全長は最大で14メートルに達し、その化石は主に今日のアフリカ大陸で見つかっています。
しかし今回の研究は、この2種に関する理解をさらに深めるものとなりました。