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超大陸時代の超巨大な海「パンサラッサ」を航海したらどんな感じになるのか?

2025.04.05 17:00:47 Saturday

私たちは地球儀を見るとき、まず目が向くのは大陸です。

アジア、アメリカ、アフリカ、オーストラリア。さまざまな陸地が散らばる現代の地球は見慣れた姿です。

しかし、かつての地球にはこれらの大陸がすべて一カ所に集まった超大陸という時代がありました。

そのとき地球の裏半分はすべて海という、信じがたい光景が広がっていたのです。

そこまで巨大な海というものは、現代の私たちには想像ができません。空と見分けがつかないほど青く、どこまでも続く、何もない水の世界。

そこはどんな世界だったのでしょうか? そんな場所を航海したらどんな感じになるのでしょうか?

超大陸の時代というと、陸地に注目が集まりがちですが、「その裏にあった空白の海」はあまり知られていません。

現代の外洋との比較から、パンゲア時代に存在した巨大なパンサラッサ海がどんな海だったかを考察してみましょう。

An Atlas of Phanerozoic Paleogeographic Maps: The Seas Come In and the Seas Go Out https://doi.org/10.1146/annurev-earth-081320-064052 Climate simulation of the latest Permian: Implications for mass extinction https://pubs.geoscienceworld.org/gsa/geology/article-abstract/33/9/757/29644/Climate-simulation-of-the-latest-Permian?redirectedFrom=fulltext Synthesis of Pacific Ocean Climate and Ecosystem Dynamics https://doi.org/10.5670/oceanog.2013.76

超大陸パンゲアの裏側に広がる巨大なパンサラッサ海

地球の大陸は、プレートに乗って絶えず移動しているというのは有名な話ですが、プレートを動かすマントルの上昇位置は時代によって変わってきます。

そのため地球上の大陸は数億年の周期で集合と分裂を繰り返しています。この「超大陸サイクル」と呼ばれる現象では、大陸は一度集まり、再びバラバラになることを繰り返します。

プレートテクトニクスの移動を示した動画。
プレートテクトニクスの移動を示した動画。 / Credit: Dr Andrew Merdith, University of Lyon

私たちが暮らす現代は、大陸が分かれていく「離散期」にあたります。

そして約3億年前、恐竜たちの時代はすべての大陸が合体して「パンゲア」という超大陸が形成されていました。

しかし、こうした時代については、陸地ばかりに注目が集まり、その裏側に広がっていたとんでもなく広大な海がどんなものだったのかという話はあまり聞く機会がありません。

現代の国境を描いたパンゲア大陸。/Credit:Massimo Pietrobon,Wikimedia Commons

「超大陸パンゲア」に現代の国境が描かれた画像がスゴイ

上の地図のパンゲアの外側に広がる巨大な海を見ていると、こんな場所に船で旅立ったとしたらどうなるんだろう? と不安と冒険心に駆られてきます。

この時代の巨大な海は「パンサラッサ海」と呼ばれており、当時の地球の6割を占めていたと考えられています。現在の太平洋ですら小さく見えるほど、圧倒的に広大な水の世界でした。

このような巨大な海は、海洋生物たちの楽園だったのでしょうか?

実のところ海が広いからといって、そこが生物にとって豊かに暮らせる場所だったわけではないようです。意外なことにパンサラッサの中心部は、ほとんど生命のいない領域だったと考えられるのです。

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