腎臓を傷つける「ついついやってしまいがちな習慣」
続いて、ついついやってしまいがちな他の5つの習慣を見ていきましょう。
3. お酒を飲み過ぎる

適量の飲酒は問題ありませんが、過度なアルコール摂取は腎臓にとって大きな負担となります。
アルコールは利尿作用があるため脱水を引き起こしやすく、これが腎臓にダメージを与える原因になります。
さらに、慢性的な大量飲酒は高血圧や肝障害を引き起こし、それが間接的に腎機能の低下にもつながります。
「仕事終わりの一杯がやめられない」という人もいるでしょう。
それでも腎臓のことを考え、「休肝日」をつくるなどして、飲酒習慣を見直すことが大切です。
4. 喫煙
タバコが肺や心臓に悪いことは有名ですが、実は腎臓にも深刻な影響を与えます。
喫煙によって血圧が上昇し、腎臓の血管がダメージを受けることで、腎臓病のリスクが高まるとされています。
またタバコに含まれるカドミウムは腎臓に長期間蓄積し、腎機能障害を引き起こす可能性があります。
さらに、ニコチンは腎臓の血流を減らす可能性があり、慢性的な腎機能低下に拍車をかけることも。
禁煙は腎臓の健康を守るうえでも非常に有効です。
5. 太りすぎ(肥満)
肥満は高血圧や糖尿病と密接に関係しており、いずれも腎臓に深刻なダメージを与える原因になります。
体重が増えると腎臓のろ過量も増え、過剰な働きが求められるようになります。
その結果、腎臓にかかる負担が大きくなり、機能が低下するリスクが高まります。
適切な体重を維持することが、腎臓の長寿にもつながるのです。
6. 睡眠不足

忙しい日々の中で、つい後回しにしがちな「睡眠」ですが、実は腎臓にとっても重要な時間です。
睡眠中、体は修復作業を行い、腎臓も休息とメンテナンスの時間を得ています。
しかし慢性的な睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや血圧の上昇を招き、腎臓機能の悪化を加速させる要因となります。
過去の研究では、1日の睡眠時間が6時間未満または10時間よりも多いと、肝臓に悪影響を及ぼす可能性が示唆されました。
質の良い睡眠を確保するために、毎日の生活リズムを整えることが重要です。
7. 超加工食品や塩分のとりすぎ
インスタント食品やスナック菓子、冷凍食品などに多く含まれる「超加工食品」は、腎臓にとっての大敵です。
これらにはリンやナトリウムが多く含まれており、摂り過ぎると腎臓に過剰な負担をかけます。
特に塩分の摂取量が多いと、高血圧を引き起こし、腎機能の低下につながります。
過去の研究では、超加工食品を多く摂取した人は、腎臓病のリスクが24%も高くなると報告されています。
成分表示を確認しながら、塩分や食品添加物を控える意識が必要です。
ここまでで腎臓にダメージを与える7つの習慣を考えてきました。
思い当たる節が1つでもあった方、ぜひ今日から見直してみましょう。
沈黙の臓器であるあなたの腎臓は、今はまだSOSの声を出すのを我慢しているのかもしれません。
それでも日常のダメージが着実に蓄積していることを忘れてはいけません。