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時速◯キロ以上で歩く人は「心臓病リスクが低下」していた! (2/2)

2025.04.17 17:00:49 Thursday

前ページ不整脈が悪化すると「心不全」や「突然死」の恐れも

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どのくらいの速さで歩くと不整脈を予防できる?

チームは、英国バイオバンクに登録されている42万人以上の中高年を対象に、平均13年間の追跡調査を実施しました。

歩行速度は以下の3段階に分類されました。

・遅い(時速4.8km未満)

・普通(時速4.8〜6.4km)

・速い(時速6.4km以上)

こうした歩行速度は、アプリなどを使うと自分でも計測することができます。

そしてデータ分析の結果、追跡期間中に9%にあたる3万6574人が不整脈を発症していましたが、歩く速さが増すごとにそのリスクは明らかに低下していたのです。

具体的には、遅いペースで歩く人に比べて、

・普通の速さの人は、不整脈のリスクが35%減

・速歩きの人は、不整脈リスクが43%減

という大きな差が見られました。

特に不整脈の一種である心房細動では、速歩きの人においてリスクが46%も低下していました。

また、歩行時間を測定した8万人以上のサブグループ分析では、速いペースを維持して歩く時間が長い人ほど、不整脈のリスクもより低くなることが示されました。

研究者たちは「この知見は生物学的にも合理的であり、手軽にできる健康促進の手段として『歩く速さ』に注目すべきだ」と強調しています。

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運動というと身構えてしまう人も多いかもしれませんが、特別な器具もウェアも不要な「歩く」という行動が、実は心臓の健康を守る鍵だったのです。

毎日の通勤や買い物のとき、少し速めに歩くことを意識するだけで、心臓は将来の病気から守られるかもしれません。

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