感謝を実践する2つの方法
ありがたいことに、感謝の気持ちはトレーニングによって育てることができます。
生まれつき感謝しやすい人もいますが、誰でも意識的な練習によって、感謝を感じ取る力を高めることが可能です。
その方法のひとつが「感謝リスト」を作ることだといいます。
毎日、その日に誰かのおかげでうまくいった小さな出来事、あるいは誰かの行動で助けられた出来事をいくつか書き出すだけで構いません。
もちろん、感謝の対象は人ではなく、動物や自然でも大丈夫です。
これによって、ポジティブな出来事が一層意識に上り、記憶に残りやすくなります。
一方で、ニュースやSNSで目にするネガティブな話題は、放っておいても私たちの注意を引きます。
だからこそ、ポジティブな面に意図的に目を向ける習慣が必要なのです。
アルゴー氏は日記形式にすると効果があるといいますが、それが面倒であれば、感謝を箇条書きにするリストでも構わないといいます。

ただ、書くこと自体が煩わしいと感じる人も多いでしょう。
そうした人たちは「他人がもたらしてくれたポジティブな出来事を意識して探す習慣をつける」だけでも十分に効果があるとアルゴー氏は話します。
本当に些細なことでかまいません。
例えば、電車を降りる際に誰かが避けて通れるようにしてくれたとか、大事な日に空が晴れてくれたとか、当たり前のように見えて、私たちの身のまわりには感謝の気持ちを抱くことのできる出来事がたくさんあります。
そうした出来事を意識的に探して、心の中で感謝の念を抱くようにすると、ポジティブな精神状態を維持できるようになるとアルゴー氏は話します。
ストレスが渦巻く今の時代だからこそ、感謝を意識的に育てることが、自分自身を守り、心を強くする助けになるかもしれません。