人体に害を及ぼす存在なのか?
驚くべきことに、今回の発見は例外ではありません。
NASAの最近の調査によれば、火星探査機・フェニックスのミッションのために使用された「クリーンルーム」ですら、少なくとも26種類の未知の微生物が生息していたことが確認されています。
こうした細菌は、DNA修復能力や有害物質への耐性といった特殊な遺伝子を持ち、私たちが「無菌」と信じていた空間でも生き残ることができるのです。

また宇宙における微生物の存在は、単なる「汚染」の問題では済まされないかもしれません。
一部のナイアリア属細菌は、免疫力が低下した患者に対して敗血症を引き起こすことが知られています。
今回発見されたナイアリア・ティアンゴンゲンシスが、宇宙飛行士の健康にどのような影響を与えるかは未知数ですが、潜在的なリスクとして無視はできません。
とはいえ、こうした微生物の研究は、逆に大きな可能性も秘めています。
宇宙環境に適応する細菌の性質を解明することで、例えば放射線耐性をもつバイオ素材や医療用途への応用など、地球上では実現できなかった新しい技術の扉を開くことにもつながると期待されています。
つまり、宇宙微生物は「脅威」であると同時に、有効活用すべき「資源」でもあるのです。
ステーションの名前は武漢なんだろ
知ってた
宇宙空間意外と生き物いるのでは?