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考えすぎる人がもつ5つの強みとは? / Credit:Canva
psychology

”考えすぎる人”が秘める「5つの強み」と「実生活に役立てる方法」とは?

2025.06.11 06:30:27 Wednesday

物事を考えすぎてしまう性格は、多くの場面で不利に働きます。

夜眠れなくなったり、行動に移せなかったり、他人の言動を過剰に気にしてしまったり……。

周囲からも「気にしすぎ」と言われ、悩んでいる人も多いかもしれません。

しかし、社会心理学者のアリス・ボイズ氏(Alice Boyes)は、そんな「考えすぎ」の傾向を、自分の強みにできると教えています。

本記事では、考えすぎる人が秘める5つの能力と、それを実生活に活用する方法について解説します。

5 Things Overthinkers Excel At https://www.psychologytoday.com/us/blog/in-practice/202506/5-things-overthinkers-excel-at

考えすぎる人がもっている隠された「強み」①

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考えすぎる人 / Credit:Canva

「いつも頭の中がうるさい」

これは考えすぎる人の多くが抱える共通の感覚です。

何か失敗をしたとき、自分のミスだけでなく「なぜそうなったのか?」「あのとき別の選択肢があったのでは?」と延々と内反省会が続いてしまいます。

たとえ周囲が「気にするな」と言ってくれても、脳は止まらず、次第に自己嫌悪へと陥るのです。

ところが、アリス・ボイズ博士はこの傾向を逆手に取ることで、深い成長や創造性に繋げることができると指摘します。

まず、考えすぎる人が自然に持つ2つの長所を見てみましょう。

1. 自分の改善点に気づきやすい

考えすぎる人は常に「自分自身の改善点」を考えています。

これは単なる自信のなさではなく、成長することが“日常の一部”になっているという意味でもあります。

例えば、職場でプレゼンがうまくいかなかったとしましょう。

普通の人なら「まあ仕方ない」と済ませるところを、考えすぎる人は「資料の構成は?」「声のトーンは?」「聞き手の反応は?」と分析を繰り返します。

これは疲れるプロセスですが、結果的に次の機会には格段にスキルアップしています。

つまり、深く考える傾向は、他人が見逃す自分の改善点に気づける能力なのです。

2. システムの欠陥に気づく

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深く考える人はシステムの欠点に気づいて改善できる / Credit:Canva

もう1つの強みは、周囲の非効率や欠陥に敏感であることです。

会議の段取り、サービスの導線、学校や職場のルール。

考えすぎる人は、それらに含まれる小さな摩擦や無駄にすぐ気づきます。

「なんでこんなやり方してるんだろう?」「もっとこうすれば、みんな楽になるのに」と、自然に考えが始まるのです。

たとえば、友人が経営するカフェで、注文カウンターと受け取り口の動線が逆になっていて混雑していたとします。

考えすぎるあなたは、「列の流れが逆にすればストレスが減るのでは?」と提案できるでしょう。

これは単なる批判ではなく、本質的な最適化を考えられる能力です。

他の人が考えないことを考え、その改善点を見抜くことができるのです。

そして考えすぎる人の強みは他にもあります。

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