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超加工食品は「少量の摂取」でも疾患リスクを高めていた (2/2)

2025.07.10 07:00:31 Thursday

前ページ「超加工食品」は少量の摂取でもよくない?

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なぜ超加工食品は害悪なのか?代わりに食べるべき食品とは?

では、なぜこれほど少量の摂取でも体に悪影響を与えるのでしょうか。

一因として挙げられるのが「慢性的な炎症」です。

加工肉や加糖飲料は多分に含まれている化学物質や添加物のせいで、体内で炎症反応を促進しやすく、これが糖尿病や心臓病、がんの進行に関わるとされています。

加工肉には「亜硝酸塩」などの保存料が多く使われています。

これらは胃の中で発がん性物質であるニトロソアミンに変化し、大腸がんのリスクを高めることがわかっています。

さらに加糖飲料は糖分を“飲む”ことで急激に大量のエネルギーが体内に入り、血糖やインスリンの調整に大きな負担をかけます。

その結果、肥満や糖尿病、動脈硬化を引き起こしやすくなるのです。

人工トランス脂肪酸にいたっては、善玉コレステロールを下げ、悪玉コレステロールを増やすことが知られており、動脈硬化や心臓発作の直接的な要因となりえます。

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では、私たちは超加工食品の代わりに何を食べればいいのでしょうか?

「完璧な食生活」を目指す必要はありませんが、代わりに専門家が推奨する代替食品は次の通りです。

・新鮮な果物・野菜(抗酸化作用・食物繊維が豊富)

・全粒穀物(白米や白パンより、玄米や全粒パン)

・豆類やナッツ類(植物性たんぱく質と健康脂質を含む)

・発酵乳製品(ヨーグルトなど)(腸内環境の改善に寄与)

これらはすべて、「長寿と健康を支える食材」として、数多くの研究でその効果が裏づけられています。

ホットドッグ1本、ジュース1缶――私たちは「それくらいなら大丈夫」と思いがちです。

でも、今回の研究は少量でも日常的に摂取し続けることが、確実に疾患リスクを高めることを示しました。

しかしながら「食」は、単なる栄養源ではなく、文化や家族、楽しみと結びついた大切な存在であり、超加工食品を一切止める必要はありません。

だからこそ、超加工食品を完全に断つことを目指すのではなく、リスクを知ったうえで“賢く選ぶ”ことが求められているのではないでしょうか。

私たちの健康は、今日の1口から始まっています。

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超加工食品は「少量の摂取」でも疾患リスクを高めていた (2/2)のコメント

ゲスト

収入等の要因は排した分析になっているんだよね?

超加工食品の定義、「ごく少量」?

ソーセージのどの成分がそんなに体に悪いんですかね? 肉とそんなに違いますか?
すくなくとも昔はタンパク質を摂れる貴重な手段だったのでしょう?
昔から体に超悪かったけどタンパク質がまったく摂れないよりはマシだったということですか?
超加工食品と十把一絡げにしないでもう少し細かくわけて分析してほしかった。
こんな雑なメタ解析でnature medicineですか。

原著でどう書かれているのか確かめてないけど、毎日ソーセージ50g、コーラ250g、マーガリンを総カロリーの1%は「ごく少量」じゃないよね。

    ゲスト

    攻撃的なレスポンスをする人は自分ではなにも調べません
    知りたいことすら攻撃対象に丸投げしてしまいます
    まずはご自身でお調べになることですね

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