多くの人が心臓発作の症状に対して「偏ったイメージ」を持っていると判明
調査結果は、私たちがもつ心臓発作の症状のイメージがいかに”ドラマ的”な方向に偏っているかを明らかにするものでした。
例えば、多くの参加者が「心臓発作は激しい痛み」「圧迫感や締めつけられる感覚をともなう」と回答し、その痛みが「左胸または胸の中央に集中する」と信じていました。
実際、参加者の84.3%が「左胸」を主な痛みの部位として想定しており、70%以上が「圧迫感」「締めつけ感」「絞られるような感覚」があると答えています。

一方、「胃もたれ」「胸焼け」「鈍痛」など、実際には女性によく見られる症状を選んだ人は少なく、「胃の不快感」を選択したのはわずか13%にとどまりました。
これは、女性に見られやすい心臓発作症状が、広く知られていないことを示しています。
もちろん実際に男女ともに最も多い症状は、胸痛、胸部の違和感、発汗、息切れなどであり、「男性だから」「女性だから」といった決めつけも危険です。
また、ほとんどの参加者が「心臓発作は15分以内に終わる」「突然強く起こる」と信じており、安静中の痛みよりも活動中の痛みのほうが深刻だと考えていました。
これらも偏ったイメージであり、こうした認識のずれが、”受診の遅れ”につながっているのです。

そして注目すべきは、参加者の多く(74%)が「テレビ広告やドラマ、ニュース」で心臓発作の情報を得ていたという点です。
医療従事者から直接説明を受けたことがある人は26.5%にとどまり、いかに”メディアの描写”が私たちの健康観に影響を与えているかが分かります。
しかしそのような誤ったイメージを持っていると、命に関わるサインを見逃してしまうかもしれません。
心臓発作は、必ずしも”ドラマのように”起こるわけではありません。
胸が”少し変”だと感じたその「違和感」こそが、最初のSOSかもしれないのです。
「本物の心臓発作の姿」を、私たち一人ひとりが正しく知る必要があります。
で結局のところリアル心臓発作はどのような症状なのさ。
刺すような痛みだった。鋭い痛みは15分程で収まったけど、今でも鈍痛が時々がある。