新種のタランチュラたちは長い触肢でメスと交接し、メスの攻撃から身を守っていた
Satyrex属に属するタランチュラのオスたちは、現在知られているタランチュラの中で、最も長い「触肢」を持っています。
その長さは、体の前面にあたる“背甲”の2.2〜3.8倍です。
例えば最大種のSatyrex feroxは、脚を広げた直径が約14センチあり、その触肢は5センチ近くに達します。
そして、これらは“遠距離交尾”のための器具として役立ちます。
交尾中に攻撃的なメスとの物理的な距離を保つために長い生殖器が役立つのです。

実際、S. ferox のメスは非常に攻撃的で、少しの刺激でも前脚を上げて威嚇姿勢を取り、足の付け根の毛を擦り合わせて「シューッ」という威嚇音を出します。
このような環境では、オスは近づくほどに危険です。
だからこそ、この異様に長い「愛の腕」は、”できるだけ遠くから交尾したい”というオスの願いをかなえるものとなっています。
交尾のための戦略は様々であり、羽根を派手に広げる鳥や、美声を持つカエルなどが有名です。
Satyrexのように「死なずに交尾するための形質」は、非常にユニークで興味深い例だと言えます。
私たち人間も、恋愛や子育てに多くのエネルギーを割いて生きていますが、タランチュラの世界では、それが文字通り「命がけ」です。
子孫を残すために、愛の腕を伸ばして命を賭けるクモたち。
その「必死な姿勢」から、私たちも何かを学べるかもしれません。
胴体=背甲
ではありません。
胴体=背甲(頭胸部)+腹部
です。
「“背甲”の2.2〜3.8倍」を「胴体の数倍」というのは不適切です。
学んだ結果が「交尾をせず、そもそもメスを求めない」だった今の人類。
少子化は必然だったのだ。
交尾後に♀の食餌になるのは
カマキリや他にもある。
一方では置き配、託配も……。
独身♂が増えたのは ある意味
退化でなく進化かも?
まあ人間のメスも非常に攻撃的だからある意味でオスも命がけではあるな。できるだけ遠くから交尾したいはよく分かるよ。