140m以上の小惑星が地球に衝突する確率は、「自分が雷に打たれる確率」より高い
シミュレーションの結果、直径140mを超えるNEOの衝突頻度は、約1万1000年に1回だと推定されました。
この結果は、過去に行われた推定とほぼ一致する結果です。

そして、この確率は、「生涯で落雷に遭う確率よりも高い」と言えます。
同様に、生涯でコヨーテに襲われる確率、生涯で象に襲われる確率などよりも高いと言えます。
一方で、交通事故やインフルエンザ感染に遭う確率の方がはるかに高く、これらは日常的に遭遇し得る危険として認識されています。
ちなみに、衝突時の被害規模は天体の大きさや衝突場所で大きく異なります。
たとえば、140〜200メートル級が海に落ちれば死者ゼロの可能性もありますが、都市部直撃なら数百万人規模の被害もあり得ます。
さらに巨大な小惑星であれば、気候変動や農業被害が世界規模に広がる可能性もあります。
本研究は、一般の人がリスクを感覚的に理解できる「比較の物差し」を与えた点で大きな意義があります。
著者らは「惑星防衛は保険のようなものであり、その保険料は悲劇を未然に防ぐために支払われるべき」と強調しています。
そもそも「生涯で落雷に遭う確率」が何基準なのかが分からない
過去に落雷にあった人/今までの人類の総人口?