最新の年代測定が示した答え
今回の突破口となったのは「ウラン系列年代測定」という最新の分析手法です。
この方法は、方解石(洞窟の壁や化石の表面にできる白っぽい鉱物の層)に含まれるウランが、時間とともにトリウムへ崩壊していく性質を利用するものです。
ウランとトリウムの比率を精密に測ることで、その鉱物層が形成され始めた「時点」を割り出すことができます。
研究者たちは頭骨に付着した方解石だけでなく、洞窟のさまざまな場所から試料を集めました。
その結果、頭骨の表面にある方解石の年代は28万6000年前 ± 9000年であることが明らかになりました。
つまり、頭骨は少なくともこの時代に洞窟に存在していたということです。
従来のように数十万年単位でブレのある推定ではなく、はるかに確度の高い「時代の居場所」が定まったのです。
この結果は、ペトラロナ頭骨がヨーロッパにおける人類進化の重要な分岐を示している可能性を裏付けます。
ネアンデルタール人が進化していった中期更新世の時代に、より原始的なヒト属が共存していたというシナリオが浮かび上がってきました。
その年代であれば、ネアンデルタール人ともホモ・サピエンスとも違うデニソワ人もいたはずですが、デニソワ人との関係はどうなのかな。
ひのさんにアドバイスです、
デニソワ人がいたと考えられる範囲は実はシベリアから東南アジアだと考えられていて
ギリシャにはいないですよ
でももしかしたらホモエレクトゥスの新たな進化タイプかもしれません。