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夜型は不安や孤独感が強く「あるもの」に依存しやすくなっていた

2025.09.22 23:00:19 Monday

あなたは朝型ですか?それとも夜型ですか?

学校や職場のリズムにどうしても合わず、夜になると頭が冴えわたる――そんな「夜型タイプ」の人は、世の中に少なくありません。

ところが最近、英ポーツマス大学(UOP)の最新研究によって、夜型タイプは、そうでない人と比べて不安や孤独感を感じやすく、スマホやSNSへの依存に陥りやすいという結果が発表されました。

なぜ夜型の人は、スマホやSNSにのめり込んでしまうのでしょうか?

その背後には「眠れぬ夜」と「心の孤独」が密接に関係していることが明らかになってきました。

研究の詳細は2025年9月12日付で学術誌『PLOS ONE』に掲載されています。

New study finds loneliness and anxiety fuel smartphone and social media addiction in ‘night owls’ https://www.port.ac.uk/news-events-and-blogs/news/new-study-finds-loneliness-and-anxiety-fuel-smartphone-and-social-media-addiction-in-night-owls
Mechanisms that link circadian preference to problematic smartphone and social media use in young adults https://doi.org/10.1371/journal.pone.0331961

夜型が抱える「孤独」と「不安」、社会のリズムから外れる苦しみ

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まず、夜型タイプの人々がどのようなリスクを抱えているのか、研究の発表内容から見ていきます。

ポーツマス大学の研究チームは今回、18~25歳の若者407人を対象に、生活リズム(朝型・夜型)とスマホ・SNSへの依存傾向の関係を調査しました。

その結果、夜型タイプの若者は、

・「スマホが手元にないと不安になる」
・「通知が来るたびに強迫的にチェックしてしまう」
・「SNSの利用が日常生活に支障をきたしている」

といった問題的なテクノロジー利用に、朝型よりもはるかに陥りやすいことが判明しました。

さらに重要なのは、その背景に「強い孤独感」と「不安感」が横たわっていたことです。

夜型タイプの人は、学校や職場など社会全体の“標準リズム”からズレがちで、昼間に周囲と活動時間を合わせづらい傾向があります。

そのため、

・人との交流が減りやすい
・疎外感や社会的孤立を感じやすい
・夜遅い時間には頼れる相手がいなくなり、孤独が深まる

という状態になりやすいのです。

実際、研究者たちは「夜型傾向の強い若者ほど、社会的な“時差ボケ”状態になりやすく、そこから生じる孤独感や不安感が深刻になりやすい」と指摘しています。

この「社会のリズムから外れるストレス」と「心の不安・孤独」は、夜型タイプの人たちの生活に、静かに、しかし確実にダメージを与えていたのです。

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