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Credit: canva
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「自然とのつながりが強い国」最上位と最下位が判明、日本は何位?

2025.11.03 12:00:41 Monday

英ダービー大学(University of Derby)はこのほど、世界61カ国・約5万7000人を対象とした最新研究で、国ごとの「自然とのつながり(Nature Connectedness)」の強さを調査。

これは日常生活、あるいは自らのアイデンティティにおいて、個々人が自然とのつながりをどの程度感じているかを調べる指標です。

では、最上位と最下位はどこの国だったのでしょうか?

また、日本はどの位置にランクインして居たのでしょう?

研究の詳細は2025年11月1日付で学術誌『journal Ambio』に掲載されています。

Britain one of least ‘nature-connected’ nations in world – with Nepal the most https://www.theguardian.com/environment/2025/nov/01/britain-one-of-least-nature-connected-nations-in-world-with-nepal-the-most
Macro-level determinants of nature connectedness: An exploratory analysis of 61 countries https://doi.org/10.1007/s13280-025-02275-w

「自然とのつながり」ランキングを発表!

「自然とのつながり」とは、個人がどれだけ自然を自分の一部のように感じているかを心理学的尺度で測定したものです。

この感覚が強いほど、日々の幸福感が高まり、環境を守ろうとする意識や行動が増えることが過去の研究からわかっています。

では、その「自然とのつながり」が最も強い国はどこなのでしょうか?

今回の調査結果によると、61カ国中のトップに来たのはネパールでした。

さらにイラン、南アフリカ、バングラデシュ、ナイジェリアと、宗教的・精神文化が根付いた国々が上位に続きます。

ヨーロッパ勢では、クロアチアやブルガリアが上位10カ国にランクイン。フランスは19位でした。

このランキングは、都市化率や経済発展度、ビジネス環境など「物質的な豊かさ」を競うランキングとはまったく異なります。

たとえば、調査の中で「生物多様性が豊かな国」「都市化が進んでいない国」「精神文化や宗教を重視する国」は、自然との一体感が強い傾向を示しました。

研究者らは、「日常生活の中で神聖性や意味を感じる文化や、自然と人間の境界があいまいな価値観」が重要な役割を果たしていると指摘しています。

一方、ランキングの下位には、イギリス、カナダ(英語圏)、ドイツ、イスラエル、オランダといった先進国が名を連ねています。

最下位に位置したのはスペインで、そして日本はなんと下から2番目という低さでした。

次ページなぜ日本は「自然と遠い国」になったのか?

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