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本当のセルフケアとは? / Credit:Canva
psychology

本当のセルフケアとは?「心地よさ」だけで決まらない理由 (2/2)

2025.10.03 06:30:22 Friday

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未来の自分をイメージした「日々のセルフケア」とは

心理学者のハル・ハーシュフィールド氏の研究では、未来の自分を具体的にイメージできる人ほど、今日の選択も前向きになりやすいことを明らかにしています。

また別の研究では、自分の価値観や目標と一致した努力こそが長続きし、深い充実感をもたらすとされています。

さらにアルバート・バンデューラ氏の研究は、自信が挑戦を避けることからではなく、困難な課題を乗り越えることから生じることを証明しています。

こうしたことからも、本当のセルフケアが「心地よさ」だけで決まらないと分かります。

それでは、実際にどのようなセルフケアを行うべきなのでしょうか。

たとえばアラームが鳴ったらすぐに起きる、先延ばししたくなる仕事をまず最初に片付ける、健康を意識して食事を選ぶ、自分をすり減らす頼みごとにはノーと言う、睡眠時間をしっかり確保する、といった日々の実践が挙げられます。

また、セルフケアは頑張るだけではなく、意図的な休息にも当てはまります。

ただし、休息が「面倒なことからの逃避」になっていないか意識することがポイントです。

たとえば、仕事の途中でSNSや動画を見て現実逃避したり、夜更かししてしまったりする行動は、リラックスしているつもりでも、実際には疲れや不安が強くなることがあります。

どんな休息も、「これは未来の自分にとって本当に役立つ休み方か?」と意識して選ぶことが大切です。

たとえば、夕方に仕事を終えて家族との時間をつくる、週末にスマホを手放してデジタルデトックスをする、ヨガや散歩で心と体をリセットするなど、未来の自分が感謝できる休息を取り入れるのがポイントです。

さらに、毎日や毎週、「今日が終わったときに自分は何をしていたら誇れるか」「今週末、やっておけばよかったと思うことは何か」と自分に問いかけるだけでも、日々の選択が変わっていきます。

こうした小さな積み重ねが、少しずつ自己肯定感や自信を育て、本当に自分を大切にする力につながっていきます。

セルフケアという言葉は、心地よさやご褒美と同じ意味で使われがちですが、実際は未来の自分に向けた日々の小さな規律こそが、その本質です。

心地よさだけに流されず、バランスを意識して、新しいセルフケアを始めてみてはいかがでしょうか。

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