なぜ「深いため息」が胸を軽くし、肺をリフレッシュさせるのか
チームは、通常の呼吸と「深呼吸(深いため息)」を再現した実験を行いました。
このとき「液体の薄い膜」の表面では、物理的な“表面応力”が大きく変化していることが観測されました。
普段の浅い呼吸では、「液体の薄い膜」の層構造はだんだん「元の状態(平衡)」に戻り、液体の並びがやや不均一になります。
すると肺の動きが徐々に鈍くなり、膨らみにくく・縮みにくくなってしまうのです。
ここで「深いため息」や「深呼吸」が登場します。
大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、「液体の薄い膜」の層が物理的にグッと引き伸ばされ、再び理想的な層構造が再構築されます。
その際、表面応力が大きく下がり、肺がしなやかに広がる状態が回復します。
実は私たちが「深いため息をついたとき、胸がすっと軽くなる」と感じるのも、この“肺のリフレッシュ”が起きている証拠なのです。
科学的に言えば、深いため息は肺の表面液を再調整し、呼吸の抵抗を減らしている――まさに「自然のメンテナンス機能」なのだと言えるでしょう。
医療現場でも、浅い呼吸が続くと肺の動きが固くなり、呼吸が苦しくなるケースがよく知られています。
最新の実験結果は、こうした臨床の現象とも一致していました。
私たちはつい「ため息ばかりつくと幸せが逃げる」などと思いがちですが、実は身体にとって「深いため息」はなくてはならないリフレッシュの合図なのかもしれません。
深いため息って不思議なことに、とんでもなく嫌なことがあった時と、深い快感を得た時両方ででるんだよね。
あったか~い風呂に入った時、美味いビールなどを飲んだ時、マッサージで気持ちいい部分押された時、一回息を止めてすごくゆっくり吐き出す。
まぁどっちにしても身体には良いんだなw