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人間版「回し車」で屋内スキーが楽しめる / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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人間版”ハムスターホイール”で無限スキーが楽しめる (2/2)

2025.11.05 11:30:29 Wednesday

前ページ人間版ハムスターホイール「Snowtunnel」

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従来の屋内スキース場より低コストな「無限スキー場」

Snowtunnelの「回転式トンネル」方式は、従来型施設にはない数々の革新性を持っています。

まず最大のポイントは、「都市部でも設置可能なコンパクトさ」と「初期投資・運用コストの圧倒的低さ」です。

巨大な土地や斜面、リフトや膨大な冷却システムを用意する必要がなく、ビル1棟ぶん程度のスペースがあれば本物の雪でスキー体験を提供できます。

雪面の質も、スノーマシンによる新雪を常に維持しやすく、従来の屋内ゲレンデで課題となりがちだった「雪の荒れ」や「アイスバーン化」も発生しにくい構造です。

また、転倒時も岩や木といった障害物がなく、安全面でも配慮されています。

速度調整や雪面コンディション管理の柔軟性も高いため、子どもから大人、初心者から上級者まで幅広いレベルの練習やレッスンに最適です。

ただし、新たな課題も指摘されています。

まず「本物の山での滑走体験」とはやはり異なるため、自然の壮大さやリスク、開放感までは再現できません。

また、回転する斜面特有の“酔い”や“違和感”への対応、安全管理や雪面維持のノウハウは今後さらに磨かれる必要があります。

さらに、維持コストや商業的な成功可能性、集客・収益モデルの実現性についても検証が求められています。

現在Snowtunnelはすでに1/6スケールの実験機で物理検証を進めており、2027年にはオーストラリアで初の商業施設を開業予定です。

この施設には、回転トンネルだけでなく、通常型の小規模スキー斜面や雪遊びエリア、用具レンタルや暖炉付き飲食スペースなども併設される計画です。

都市部でも「冬のスポーツ文化」を身近に楽しめる新しいスタイルの提案として、今後の展開が注目されます。

このように、「巨大ハムスターホイール」のアイデアを応用したSnowtunnelは、ウィンタースポーツの常識を覆す新発想のインドア施設です。

誰もが気軽に無限スキーを体験できる時代が近づいています。

スキー好きな人はもちろん、「これから始めてみたい」という人にも、新しいウィンタースポーツの世界を切り開く存在となるかもしれません。

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人間版”ハムスターホイール”で無限スキーが楽しめる (2/2)のコメント

ゲスト

見た目はVRゴーグルでもかけてもらえばなんとかなりそうではあります。
他人から見るとやばい見た目になりますが…。

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