人間の腸にも「巨大細菌」が潜んでいる可能性がある
人間の腸にも「巨大細菌」が潜んでいる可能性がある / Credit: Esther Angert/Provided, Cornell Chronicle
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人間の腸にも「巨大細菌」が潜んでいる可能性がある (2/3)

2026.10.19 11:00:26 Monday

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人の便にも「巨大細菌の親戚」のDNA! 約54万件のデータを再解析

たった1個で0.6ミリ! 魚の腸にすむ「細菌界の巨人」
たった1個で0.6ミリ! 魚の腸にすむ「細菌界の巨人」 / 巨大細菌の仲間が腸に暮らすことが知られる魚、ソハールサージョンフィッシュ。紅海での撮影。Credit: Derek Keats/Wikimedia Commons

では、私たち人間の便にも、この仲間のDNAは見つかるのでしょうか?

答えを得るために研究者たちは、ヒトや動物の腸内細菌を調べた約54万件の公開データを解析しました。

このうちヒト由来のデータだけでも約25万件あり、83か国の研究資料が含まれていました。[1]

調べたのは、細菌の仲間を見分ける目印になる遺伝子です。

その並び方を、既知の細菌のDNAの並び方と照らし合わせると、エプロピシウムに分類されるDNAが見つかりました。

ヒトに加え、ヒト以外の哺乳類や鳥類など、幅広い動物のデータにも含まれていたのです。[1]

さらに、新たに得たヒトの便のDNAも加え、目印にした遺伝子を短い部分だけでなく全長で比べました。

比較できる部分を増やすことで、細菌どうしの近さを詳しく調べたのです。

そこから細菌の「家系図」を作ると、人の便のDNAは、エプロピシウムに近い複数のグループに入りました。

短いDNAの一致だけでなく、より長い範囲を比べても、この仲間とのつながりが見えたわけです。[1]

こうして、魚の腸で研究されてきた仲間が、私たちを含むさまざまな動物の腸にもいる可能性が示されました。

ただし、近い親戚だからといって、体の大きさまで同じとは限りません。

人の腸にも肉眼サイズの細菌がいると確かめるには、DNAの持ち主を実際に見る必要があります。[1]

この仲間のDNAの割合には、年齢や健康状態による違いもありました。

研究チームは、この仲間のDNAが見つかった試料だけを対象に、読み取った目印の遺伝子のうち、この仲間のものが占める割合を比べました。

すると、生後1年以内の乳児では、ほかの年齢層より割合が高くなっていました。

大腸がんなど一部の腸の病気がある人でも、健康な成人より高い割合が見られました。[1]

この仲間が腸内でどんな暮らしをしているのかを知るには、DNAだけでなく、その持ち主の姿も調べる必要があります。

では、この仲間のDNAが以前から記録されていたのに、その持ち主の姿が確かめられていなかったのはなぜでしょうか?

次ページ大きすぎて見落とされた? 腸内細菌研究に潜む盲点

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