断層近くで月震を観測
これまでの観測された28回の月震の内、8回の月震については、月表面の断層で起こった可能性が高い。
月震のほとんどは地球から遠い軌道を通っているときに起こっており、地球の重力が原因で表層の分断が発生している可能性が考えられる。
研究の筆頭著者であるトーマス・ワッターズ氏は、「8つの月震は、月の収縮や地球重力の影響で表面断層がずれることで引き起こされた可能性が非常に高いです。アポロ計画の計測記録は、月の縮小や月の断層が活動していることを示していたことになります」と語っている。
毎日顔を出す月は何となく親近感があり、そのすべてを知っているような感覚に陥ってしまうが、実際に私たちが月について知っている情報はほんの僅かなものだ。
こうした研究を通して月の地層などについての理解が深まっていけば、私たちが夢見る「月移住」の日も近づいてくるのかもしれない。