継続は力なり
およそ200年以上に渡る観測期間はイギリス国内で最長であり、世界でも有数の長さであるという。
そのおかげで1800年代初期〜現在までの詳細な気候変動のデータが得られている。こちらの画像はオックスフォード大学が作成した「気候ストライプ」と呼ばれるものだ。
1814年から2018年までの年間平均温度が左から順に色で示されている。濃い青色が「低気温」、濃い赤色が「高気温」を意味する。これを見れば年を経るごとに気温が上がっているのが一目で分かる。
実際、1850年当時のオックスフォードの年平均気温は9.5~10°C程度だったが、現在では平均で約10.5~11°Cとなっている。しかもオックスフォードの気温変化は、地球の平均気温の変化よりも1.6倍大きいそうだ。
こうした長期的なデータは、将来の気候変動を予測する点でも重要なデータとして注目されている。
自動観測が進む時代に手作業で行う気象観測は貴重なものとなってきている。
しかし観測をするエマさんの重圧は相当なものだ。特に雪が降り積もっているときの降雨量観測は注意が必要だと話す。「雨量計の中で凍った雪を溶かすために熱湯を注ぐのですが、熱湯分を一緒にカウントしてしまわないように注意しなければなりません」
手作業ならではの苦労話だ。