吸血鳥と吸血コウモリの共通点
吸血が必ずしも良い食事とは言えないため、この世界では吸血を行う動物は限られている。
吸血フィンチの他に吸血する動物といえば、中南米に生息するチスイコウモリが有名だ。
鳥とコウモリでは生物としての分類も異なるが、なぜこの二種は吸血という共通した食事を摂るのだろうか?
この事に疑問を抱いた研究者は、両者について共通点が無いか調査を行い、腸内にナトリウムと鉄を処理する同じような作用の細菌群が存在していることを発見した。
なんと現実の吸血鬼たちは、真祖だ眷属だという高貴な繋がりではなく、ビフィズス菌ならぬ吸血菌とでも呼ぶべきお腹の調子を整える腸内細菌の働きによって吸血行動していたことになるのだ。
まったく異なる土地で、別々に進化を遂げていた生き物にこうした共通点があるというのはとても興味深い発見だ。
こうした特殊な行動をとる生物の共通点を探ることは、特殊な変化を遂げた動物の起源や理由を解明する糸口に繋がる可能性がある。