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食べ歩きで食べ物がマズくなるという研究 (2/2)

2019.06.17 Monday

前ページ立った状態では食のパフォーマンスが落ちる

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身体のバランス感が味覚に影響する

この結果からチームは、「座る」「立つ」といった状態の違いで味覚に大きな変化が現れると結論づけた。これは立っている状態の居心地の悪さに注意が向くことで、味覚への印象が落ちてしまうことに起因しているようだ。

また実験の最後として、被験者に座ったあるいは立った状態でホットコーヒーの評価付けを行なってもらった。これは2つの身体状態が温度知覚に与える影響を調べたものである。

すると立った状態では座ったグループよりも温度に鈍感になっており、しかもそれだけでなくコーヒーの消費量も減っていたのだ。

Credit:pixabay

これについて研究チームは「味覚や温度知覚には平衡感覚が関係しており、身体の安定性が不均衡であると味覚が鈍くなったり食欲が減ったりする」と説明している。

つまり食べ歩きは食べ物の一番美味しい状態を引き出すには向いてないわけだ。

ただこれを逆手に取れば、食べ歩きがプラスに働くこともある。例えばダイエットや食事制限をしたいとき、立った状態での食事を増やせば効果的に量を減らすこともできそうだ。

また味覚が落ちるとは言え、食べ歩きが楽しいことに変わりはないのだ。

飲み物の好みは「味」でなく「精神作用」で決まる

reference: zmescience / written & text by くらのすけ

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