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2020年中に人間の脳と機械を直結する「Neuralink」 中には懐疑的な意見も… (2/2)

2019.07.18 Thursday

前ページ脳と機械の直結

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懐疑的な意見

彼らはスタートアップからまだ数年の小さな企業だ。当然資金調達などのために、いささか大げさに成果や目標を謳っている可能性も当然否定はできない。

公開されている情報も極僅かだ。

ブルームバーグもそっけないと評する「NEURALINK」のホームページ。確かにかなり簡素だ。 / © NEURALINK 2019

マウスで実験の成功した技術を人間に適用するというのもかなり飛躍した話だ。物理的にチップやケーブルを脳内に埋め込むという方法は、被験者に重大な問題を引き起こす恐れがある。彼らの目指す2020年内に人体での臨床試験の認可を得るという計画は、かなり難しいように思われる。

だが、ブレイン・マシン・インターフェースについて考えるならば、視覚に障害のある患者の脳内へ、デバイスを埋め込みデジタルカメラの映像を視神経へ送り込むことで視覚を回復するという研究が、すでに人間に対して行われている。

実際、「Neuralink」が大きすぎるこの目標に対してどこまで近づいているのかはわからないが、現在彼らが麻痺に苦しむ患者を助けることに焦点を当てて、これらの技術開発を勧めており、実際に日本円にして180億円近い資金を調達していることは事実だ。

今まで秘密主義で進めていた研究を一部オープンにしたのは、今後この分野の研究において、大学や研究機関との連携をしやすくすること、そして新しい才能を採用することが目的だという。

世界を情報でつなぐインターネット自体、かつては絵空事と考えられていた時代がある。そのために日本がほとんど投資を行わず、インターネットに関わる技術を海外に奪われてしまったことを考えれば、ちょっと信用できない飛躍した技術に期待するのも、悪いことではないかもしれない。

しかし、脳を使った人体実験はやはりマッドな臭いがしてどうにも怖いものがある。現代のロボトミーみたいなことにならないことを祈るばかりだ。

「3人」の脳内ネットワーク共有に成功 複数同時にテトリスを操作できる?

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reference:bloomberg,techcrunch,zmescience/ written by KAIN

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