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1年間が7分!? とんでもない速度で公転する連星を発見 (3/3)

2019.07.27 Saturday

前ページ高速回転する食連星

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重力波望遠鏡LISA

重力波望遠鏡は、その名の通り重力波を検出する望遠鏡です。ただ、重力を伝えると言われる素粒子「重力子」はまだ発見されていないので、電波望遠鏡の様に直接重力波を捉えることはできません。

そのため重力波望遠鏡は、レーザー干渉計という装置を使い重力波の影響で起こる時空のゆがみで、光子の飛距離の変化を捉えて観測します。

Credit:AEI/Milde Marketing/Exozet

これまで重力波望遠鏡は、地上に設置された「LIGO」しかありませんでしたが、これは精度がブラックホールのような強力な重力源からの波しか捉えることができませんでした。

LISAは3機が宇宙空間上でレーザーを行き来させて重力波を感知する、高精度の重力波望遠鏡で、今回のような連星の生み出す僅かな重力波も捉えることができます。

今回の天体の研究が進み、LISAが本格稼働すれば、現在は数個しか見つかっていない連星が、数万個単位で発見できる可能性があります。

また、現在は食連星でなければ、詳細な軌道や質量を調べることができませんが、重力波望遠鏡LISAならば食を起こさないタイプの連星でも調査ができるようになることが期待されています。

それにしても、ゆったりと壮大なスケールで変化しているように思っていた宇宙で、分刻みのスケジュールで動く天体がいるなんて、なかなか忙しないお話だ。

相対性理論 vs 万有引力!? 白色矮星の質量を異なる重力理論で計算すると…?

【編集注 2019.07.27】
文中に一部誤りがあったため、修正して再送いたします。
reference: caltech,ESA,astroarts/written by KAIN

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