Point
■絵文字スタンプを実写に自動変換するAIが登場
■研究目標は、ピクセル化された絵文字から具体的な特徴を抽出できるかを調べること
■イメージが漠然としすぎたせいでAIが正確に認識できず、完全にホラーな画像が生成される結果に
日々進化するAIの画像変換技術。中には顔写真をアニメキャラやルネッサンス肖像画風に変えたり、存在しない人を作りだすものまで開発されています。
今回の技術は「Face Super-Resolution」と呼ばれるもので、「絵文字のような漠然としたイメージから実写の特徴を細かく分析し抽出できるか」を研究目的としています。開発を行ったのは、韓国科学技術院の研究チームです。
AIの変換技術はこうして出来る
AIの自動変換や画像生成の技術で用いられるのは、主に「ディープラーニング」と「GANs(Generative Adversarial Networks=敵対的生成ネットワーク)」があります。
ディープラーニングは、AIに人間と同じような学習をさせる方法です。例えば「ネコ」を自動認識させるには、大量のネコの画像をAIに覚えさせ、AIが「ネコ」というものを理解できるようにします。
一方で「GANs」は、AIの学習ネットワークを「Generator側」と「Discriminator側」に分けて学習を行います。具体的には、Generatorが「ネコ」の画像を本物そっくりに作り、それをDiscriminatorが偽物かどうか見分けるといういうものです。
これを繰り返すことで、最終的には本物とほぼ同じネコの画像が作り出されます。