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7年間も同じ場所から動かない目無しの洞穴生物「ホライモリ」 (3/3)

2020.02.04 16:24:19 Tuesday

前ページ何年たっても、タグつきの個体は同じ場所にいた

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ホライモリは動かなくても生きて行ける

動こうと思えば動けるホライモリ/Credit: wikipedia / Arne Hodalič

これまでの研究で、ホライモリはその気さえあれば、数十メートルの距離を一気に泳いで移動できることが知られています。

しかし、実際にはめったに動くことはありません。

その原因のひとつは、洞窟内にホライモリを食べる捕食者がいないことです。逃げる必要がないために、運動能力もいらないのです。

またエサは水生昆虫や小型の甲殻類などですが、洞窟環境ではお互いに目が退化しているために、派手な狩りは行われず、エサが自分からそばにやってくるまで、ホライモリはひたすら待ち伏せ、機会が来れば一気に飲み込みます。

そのため、摂食動作はほとんど距離移動を伴わないものになります。

楽な暮らしのように思われますが、待ち伏せに徹するということは、エサが来なければ永遠に食べられないことを意味します。

そのため、エサがない間は代謝を限界まで落としエネルギー消費を抑えることで、数年間もエサを食べずに生きていけるように進化したのです。

結果ホライモリは、野生環境においてナマケモノを遥かに上回る「不動性」を手に入れたのです。

魚が頻繁に「瀕死の状態」で発見されるコンゴ川の謎が解明される

reference: independent / written by ナゾロジー編集部

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