日本の島「伊島」で発見されたヤマカガシ
日本の島「伊島」で発見されたヤマカガシ / Credit:Wikimedia Commons
animals plants

ホタルを食べてその毒性を獲得するヘビ「ヤマカガシ」 (2/2)

2020.02.25 Tuesday

前ページカエルに毒を借りている?

<

1

2

>

「ホタル」から毒を吸収するヤマカガシを発見

画像
京都大学内の芦生研究林でヤマカガシを観察するサヴィツキー教授/Credit: Kyoto University

面白いのは、ヤマカガシの母親がすでにヒキガエルの毒を持っていれば、その子供はヒキガエルを食べなくても頸腺に毒を持っていることです。

ヤマカガシはヒキガエルのみを外部毒として摂取しています。ヒキガエルのいない場所に住むヤマカガシには頸腺はあるものの、毒はありません。

ところが今回、研究チームはヒキガエルでなく、ホタルの幼虫を食べることで同じ毒成分を獲得するヤマカガシを発見したのです。

画像
両者の毒成分は似ている/Credit: PNAS

ヤマカガシは、普通ホタルを食べませんし、栄養的な面からもヒキガエルには到底およびません。しかし、調査の結果、確かにホタルの幼虫は、体内でヒキガエルに似た毒成分を分泌していることが判明しました。

いかにしてホタルにヒキガエルと同じ毒成分があることを知ったのかはまだ分かっていません。しかし、ヤマカガシが、外部毒としてヒキガエルの代わりに昆虫を用いたという点では、初の観察例となっています。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/16334

【編集注 2020.02.27.10:20】
記事内容に一部誤りがあるとご指摘をいただいたため、お詫びして訂正いたします。
reference: zmescienceeurekalert / written by くらのすけ

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!