「ホタル」から毒を吸収するヤマカガシを発見
面白いのは、ヤマカガシの母親がすでにヒキガエルの毒を持っていれば、その子供はヒキガエルを食べなくても頸腺に毒を持っていることです。
ヤマカガシはヒキガエルのみを外部毒として摂取しています。ヒキガエルのいない場所に住むヤマカガシには頸腺はあるものの、毒はありません。
ところが今回、研究チームはヒキガエルでなく、ホタルの幼虫を食べることで同じ毒成分を獲得するヤマカガシを発見したのです。
ヤマカガシは、普通ホタルを食べませんし、栄養的な面からもヒキガエルには到底およびません。しかし、調査の結果、確かにホタルの幼虫は、体内でヒキガエルに似た毒成分を分泌していることが判明しました。
いかにしてホタルにヒキガエルと同じ毒成分があることを知ったのかはまだ分かっていません。しかし、ヤマカガシが、外部毒としてヒキガエルの代わりに昆虫を用いたという点では、初の観察例となっています。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/16334
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