Use it or lose it.
英語の「Use it or lose it」というフレーズが示すように、使われないものは失われていきます。
それは生物の体でも同じことで、例えば、ヘビやクジラには、もともと脚がありましたが、生活環境を変えることでなくなりました。
しかし、こうした変化は、原始的な形態への退化ではなく、有用性を選んだ末の進化です。
ただし、ファシバーミスの変化が、ヘビやクジラのように積極的なものだったとは断言できません。
もしかしたら、地中にいながらでもエサを取れることに気づいて、単に外出が億劫になったとも考えられます。
ファシバーミスは、地球上で先祖返りした最初の例であるだけでなく、「サボリ癖」を持った生物の第一号かもしれないのです。