終息後に「ベビーブーム」の到来か
この状況を踏まえて、専門家たちは、コロナ終息後のベビーブーム到来を予測しています。
実際、過去にも、疫病の感染拡大から9か月後に出生率が上昇する事態が起きました。
香港でのサーズ(2002)、ブラジルでのジカウイルス(2015)、西アフリカでのエボラ出血熱(2016)の際、感染拡大の9か月後にベビーブームが起きています。
そのため、今回も年末や年明けくらいにベビーブームが起きるかもしれないのです。
一方で、マドリード・コンプルテンセ大学のデヴィッド・リハー教授は懐疑的な見解を示します。
まずもって、性玩具の売上上昇は、単に個人的な使用目的に起因している可能性が高いということです。
それから、性交渉が増えているのは、パートナーと一緒に隔離されている人たちのみで、増加する感染者数や他者との出会いの機会が減っていることを考えると、全体的な性交渉の数は減少しているかもしれません。
また、DVの発生件数が増えていることから、自宅待機は、必ずしもパートナーや夫婦仲を深めることには繋がっていないようです。
それでも、「危機的な状況が去った後で、パートナーとの再会や再婚、出会いの急増により、出生率が上昇する可能性がある」と指摘します。
そのため、ベビーブームが到来するのは、9か月よりもっと先のことかもしれません。