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NASA火星探査チームが「テレワーク」のために取った手段がスゴイ

2020.04.16 Thursday

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Credits: NASA/JPL-Caltech

現在、世界中でテレワークを余儀なくされる職場が増えていますが、それは宇宙を仕事相手にするNASAも同じです。

NASAは、先月からすべての従業員に、自宅作業に移行するよう指示しています。

しかし、火星探査機・キュリオシティなど、今まさに稼働中の探査機はどうなるのでしょう。

遠く離れた火星上のローバーを操作するには高度な機器が必要で、テレワークではとても対処しきれないように思われます。

ところが、NASAは、14日、「キュリオシティチームが、テレワークでの初ミッションを見事に成功させた」ことを公式サイト上で報告しました。

その裏には、任務遂行の苦難とスタッフの適応力があったようです。

チームがバラバラの危機に

キュリオシティチームは、通常、カリフォルニア州にあるNASA・ジェット推進研究所にて作業していますが、現在は全員がテレワークです。

キュリオシティの動作プログラミングには20名ほどのスタッフが関わっています。また、キュリオシティに送信するコマンド(動きの細かな指示データ)の計画と試験には、さらに数十名のスタッフと連携しなければなりません。

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火星上のキュリオシティ/Credit: ja.wikipedia

チームを率いるアリシア・オールボー氏は「これまでは、スタッフ全員が同じ室内で作業をし、密接なコミュニケーションを取ります。しかし今は、スタッフが別々の場所にいるため、ビデオ会議やチャットアプリを頻繁に使って作業を進めました」と話します。

気がつくと、画面上に15個のチャットアプリを開いていることもあったそうです。

オールボー氏は「テレワークに移行してから、プランニングにかかる時間が以前より1〜2時間も増えた」と言います。

チームがバラバラになったことは大きなネックとなりました。

次ページ一部の機器が使えない状態に

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