テンセグリティ構造は世界中に潜んでいる
テンセグリティ構造は、アートや建設物だけに見られるものではありません。
例えば、生物の細胞膜や人間の筋肉骨格系もテンセグリティだと考えられています。
人間は「骨(圧縮材)」と「筋肉(張力材)」によるテンセグリティであり、絶妙なバランスを成り立たせています。いわゆる「体幹」もテンセグリティによるバランスだと捉えることができるのです。
また、自然全体に見られる幾何学的パターン(DNAの螺旋など)も、テンセグリティの原則が見られます。
それらは、張力と圧縮の相互作用によって、材料を最小限に抑えつつ、弾力性を保持しています。
テンセグリティ自体は、レゴブロックとチェーンで簡単に作り出せますが、その仕組みは、「最も少ない材料で効率的に安定をもたらす構造」であり、自然界の至る所に存在しています。
見た目にも、構造学的にも、人々を魅了するテンセグリティ。身の回りから探してみると楽しいかもしれません。
この記事は2020年5月9日に公開されたものを再編集して作成しています。
宿題でこれを作ろうと思っていたので、とても参考になりました!ありがとうございます!
浮いているように見えるこの「おぶじぇ」。
これは,テンセグリティという構造を利用したものです。
普通だったら,糸で木を支えていたらすぐに倒れてしまうかもしれません。
ですが,テンセグリティという構造は「張力」という力を利用してこんなことも可能にしています。具体的には,周りの三本の糸でバランスを保ちつつ、真ん中の糸で支えています。