夕暮れ時になると見かける日本のコウモリは、大きくても握りこぶし程度でしょう。
ところが世界にはとんでもなく巨大なコウモリが存在します。
上の画像は、2018年にフィリピンで目撃されたオオコウモリを写したもので、紛れもない本物です。
この画像が、先月24日、ツイッター上でシェアされ、「人間サイズの特大コウモリ」として再び注目を集めています。
果たして、本当に人間サイズなのでしょうか。
翼を広げると1.7メートルに達する
Remember when I told y’all about the Philippines having human-sized bats? Yeah, this was what I was talking about pic.twitter.com/nTVIMzidbC
— Alex☔ (@AlexJoestar622) June 24, 2020
これは、フィリピンのセブ島に生息する「フィリピンオオコウモリ」ではないかと予想されており、翼を広げると全幅が1.5〜1.7メートルに達します。
ただ、体長が人間の大人ほどあるわけではありません。
正確な体長は30センチを超えるほどだそうですが、それでも十分な大きさです。
yall the 5.58 ft means like this. not the bats height itself pic.twitter.com/AV3hgAW3VB
— MOON TAEIL VOCAL LEGEND (@_moontaeilnct) June 25, 2020
実際、SNS上では「ニセモノではないか」との声も多く、写真の真偽を確かめるファクトチェックも行われました。
結果、写真が本物と断定されていますが、撮り方の問題で余計に大きく見えているようです。
しかし、庭先に出て、不意にこの光景に出くわしたら、卒倒ものでしょう。
リアルにドラキュラがぶら下がっているように見えますね。
オオコウモリはアジアの他、アフリカやインド、オセアニアで見られますが、生息地の減少や狩猟、密猟により数が減っており、絶滅危惧種に指定されている種もいます。
見た目だけで判断すると、ドラキュラ勝りの凶暴性を兼ね備えているように思えますが、実際はかなり大人しい生き物です。
生き血を吸うこともなく、イチジクや他の果物を好物にし、日中は日陰で静かにくつろいでいます。
また、小さなコウモリのように「エコロケーション」を使うことはなく、視覚と聴覚で移動やコミュニケーションを取ります。
オオコウモリの赤ちゃんは、翼を除けば、ほとんどキツネか犬にしか見えないのです。
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