死因は他殺でなく、病死だった?
また、タキトゥスの記述は、間接的な聞き取りをもとにした曖昧な情報と言われており、正確性に疑問を持つ専門家もいます。
さらにもうひとつの疑問は、処刑された遺体に見られる外傷がヴィンデビーIには見られなかったことです。
その代わり、遺体には病気や栄養失調に苦しんだ痕跡が確認され、死因は他殺でなかったと見られます。
このようにヴィンデビーIは、発見から現在に至るまで、疑問とそれに対する回答が提示され、そこからさらに謎を呼ぶという流れを繰り返しています。
果たして、彼/彼女の正体が完全解明される日は来るのでしょうか。
ヴィンデビーIは、ドイツ・シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州にある「ランデス・ミュージアム」に展示されています。