赤ちゃん太陽と原始惑星
![ALMAが撮影したIRS63原始星を取り巻く若い惑星形成ダストリング。](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/original-3-600x600.jpg)
今回観測された非常に幼い原始星「IRS 63」は、地球から約470光年離れた「へびつかい座ρ星(ろーせい)」の星形成領域で見つかりました。
推定された星の年齢は50万歳未満で、その周囲には塵とガスによるダストリング(厚い円盤)が出来上がっています。こうした星形成過程の初期段階の天体は、クラスⅠ天体と呼ばれます。
「IRS 63」は、これまで見つかってきたクラスⅠ天体の中でも半分未満の年齢で、星の最年少記録といえるものです。
若い恒星の周りに形成されるダストリングでは、塵やガスがくっついて太陽系のように惑星たちが形成されていきます。
惑星の形成についてはまだ未解明な部分が多く、この非常に若い太陽の発見は、惑星形成の謎を解き明かす鍵になると期待されているのです。