フルボキサミンを飲むと重症化しなくなった
フルボキサミンの効果を検証するにあたって、研究者たちは新型コロナウイルスに感染したての新規患者を2グループに分けました。
そして一方にはフルボキサミン(1日100mg)を与え、もう一方には砂糖でできたプラセボ(偽薬)を与え、半月間の経過を比較しました。
期間を半月としたのは、これまでの経験により、新型コロナウイルスは感染から2週目に重症化する傾向があったからです。
結果、プラセボ(偽薬)を飲んでいたグループの8.3%が重症化してしまったものの、フルボキサミンを飲んでいたグループは全員軽症のままでした。
フルボキサミンには炎症反応を制御するシグマ1受容体と強固に結合すると考えられており、研究者たちはこの結合が免疫の暴走に対して何らかのストッパーとして働いていると考えています。