ツイッター投稿から始まった研究
この画像は地球から約1億5600万光年離れた活動銀河(セイファート銀河)「IC 5063」の姿を、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものです。
よく見ると、銀河の中心部分から暗い筋がXの形に伸びているのがわかります。
この不思議な闇の光線を最初に発見したのはアマチュア天文学者のジュディ・シュミット氏。
活動銀河核に興味を持っていたシュミット氏は、公開されているハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブから、「IC 5063」の観測画像を選んで露出の画像処理を行っていました。すると強調された画像の中に、この暗い筋が現れたのです。
何を見ているのかわからなかった彼女は、すぐにその再処理した画像をツイッターに投稿しました。
するとハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者ピーター・マクシム氏を始めとした複数の天文学者たちがすぐに興味を示したのです。これを発端に結成されたのが今回の研究チームでした。