都市では食料と住処が簡単に手に入る。余った時間は交尾に費やすハトたち
ハトが人口密集している都市を好むのは、食料入手に困らないからです。
他の鳥とは異なり、ハトは人間の食物で簡単に繁殖できます。実際にニューヨークでは、ベーグル、ドーナツ、パン、ポテトチップスなど人々の食べ残しを食べる様子が観察されています。
またハトは元々、海の近くの崖の上に巣をつくります。そして都市に移住したハトたちは、崖と同じような構造のビルをたくさん見つけたのです。
彼らはゴツゴツとした岩場の崖を好みます。同じように都市のコンクリートや大理石、建造物などを好むのでしょう。
実際、ハトが元々備えている「硬い構造物に営巣する技術」を適用できる場所が都市には豊富に存在します。
ハトにとって都市は、食料と居住問題を一気に解決してくれる場所だったのです。
では便利な環境により時間ができたハトは何をしますか?
それは交尾です。ハトは一年中繁殖可能な種であるため、より多くの時間を交尾に費やすようになったのです。
これにより特定の都市ではハトの増加傾向は制御不能であり、爆発的な増加が続いています。