惑星探査を念頭に置いた「氷ロボット」
惑星などの物資が限られた場所で活動を続けるためには、「自己再構成、自己複製、および自己修復」が可能なロボットの概念を検討しなければいけません。
キャロル氏はその課題に取り組む第一歩として、現地で調達できるエネルギーや材料に注目しました。
まず、ロボットを動かす電力は太陽光発電によって得られます。これは既存の火星探査機にも採用されているため、確実性があるといえるでしょう。
次にロボットの機体や車輪には火星に存在する氷を採用しました。これにより、仮に破損したとしても周囲から簡単に修理部品を補充できるでしょう。
ちなみに、バッテリーや電子機器、モーターなどは氷で代用できませんから、地球からの少量の物資に頼る必要があります。