人体の超高速3D印刷に成功!
近年の技術の進歩により、生きた細胞を含む生体材料を3次元的に印刷(3D印刷)できるようになりました。
しかし既存の3D印刷は1つの臓器の印刷において数時間もの時間を要してしまうことが問題でした。
印刷の速度が遅ければ細胞は環境負荷に耐えられずダメージを受け、健康な臓器を形成できなくなってしまいます。
そこで今回、ニューヨーク州立大学の研究者たちは、既存の印刷速度の50倍にも達する驚異的な高速3D印刷技術(FLOAT)を開発しました。
この新しい方法は、光による固化条件を正確に制御することにより、上の動画のように、材料の連続的な成長が可能となっています。
そのため、従来は6時間ほどを要していた手のひらの印刷を数分で行うことが可能となっています。
また新たな方式は、センチメートル単位での制御が可能であるため、上の図のように血管ネットワークを作れます。