誰もが知ってるアンモナイトの誰も知らない「中身」
アンモナイトの化石は、誰もが手にすることができます。
アンモナイトは陸上に植物が増え始めたシルル紀から恐竜が絶滅した白亜紀までの3億5000万年間に、世界中のあらゆる海に存在していたからです。
そんな誰もが良く知るアンモナイトですが、実は貝殻の「中身」については、多くが謎に包まれていました。
アンモナイトの「中身」はタコやイカのように柔らかく、死後すぐに分解されてしまうため、非常に化石になりにくいのです。
しかし最近になって、上の図のように「中身」の構造を伴った化石を含む地層(白亜紀後期)が発見され、アンモナイトの足には奇妙な「フック」が存在したことが明らかになってきました。
そこで今回、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ大学(UBFC)の研究者たちはX線撮影(CTスキャン)を行い、アンモナイトの「フック」の詳細な構造を分析しました。
すると意外な事実が判明します。