・プリマス大学の研究で、世界初の「ロボ・カウンセラー」が誕生
・多くの被験者がそのクオリティに満足。人間以上と評価した人も
・人間のカウンセラーには言いにくいことも、ロボになら言えてしまうことがある
ロボットに心を癒やしてもらえる日も、そう遠くないかもしれません。
カウンセリング手法の一つである「動機づけ面接 “motivational interview (MI)”」を上手におこなうロボットが誕生しました。
http://www.jmir.org/2018/5/e116/
プリマス大学でおこなわれた実験において、この「ロボ・カウンセラー 」の頭ごなしに人を否定しない態度は、多くの被験者に称賛され、人間よりも優れているといった評価を下した人もいたほどです。
「動機づけ面接」とは、クライエント自身が現状をどのように把握しているか、どの方向に向かいたいと思っているのかを明らかにし、その中で感じているジレンマを解消する方向に導いてあげるものです。
被験者は「ロボ・カウンセラー 」の質問にいくつか答えると、さらに対話を進めるためにロボの頭を “ポン” と叩きます。そうして、長いものでセッションは1時間も続きました。
研究を率いたジャッキー・アンドレード教授は、「嬉しい驚きでいっぱいです。被験者たちは、“ロボットとライフスタイルについて話し合う” といったふつうではない体験を、すんなり受け入れました。それだけでなく、彼らはこの体験を楽しんでおり、実際に役に立つと評価しているのです」と、喜びのコメント。
カウンセラーといっても人間。やはりデリケートな話はしにくいものです。その点、ロボットであればそういった心配は皆無。そういった意味では、人間よりもロボットのほうが優れている部分もあるといえます。
しかし、本当にロボットのカウンセラーが有用なのか調べるためには、さらなる量的な研究が必要です。そうしたステップを踏めば、いつしかロボットが心療内科を開業する日がくるかもしれません。
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