エネルギーの取り込みに忙殺された細胞が飢えの原因
私たち人間はゲームのキャラクターのように、食べ物を即座にエネルギーに変えることはできません。
私たちが生存や運動のために使用するエネルギーは、細胞がエネルギーを取り込んだ後に、徐々に放出される分で補われています。
しかしルートヴィヒ氏らが調査したところ、吸収が良すぎる加工食品などを食べた場合、細胞はエネルギーの取り込みに忙殺され、エネルギーの放出が一時的にできなくなってことが判明します。
そのため、食後まもない時間帯の血中に含まれる総エネルギー量が、空腹時よりも低くなるという逆転現象が発じているケースもありました。
そしてエネルギーの放出がなければ、脳は飢餓に陥ったと錯覚し、さらなる食品への渇望と「食べ過ぎ」が発生していたのです。