エネルギー計算をもとにしたダイエット法には大きな穴があった
「食べるから太る」
「食べなければ太らない」
現代のダイエット理論では、上記のような、取り込むカロリーと使うカロリーのエネルギー収支が何よりも重要視されます。
生物も物理学的なエネルギー法則に従って生きているため、エネルギー収支さえ守っていれば誰でもやせられるハズだからです。
しかしハーバード大学のルートヴィヒ氏は、この基本的な考えに疑問を持っていました。
持続的に「食べ過ぎ」ていれば太るのは間違いないですが、既存の理論では「食べ過ぎ」を起こしている要因は「個人の問題」「食文化の問題」「幼少期からの習慣」といったあいまいな言葉で済まされており、科学的な解明が進んでいませんでした。
そこでルートヴィヒ氏らは、細胞レベルのエネルギー代謝を元にダイエット理論を組みなおしました。
結果、「食べ過ぎ」は細胞の飢餓が原因で起きているとの結論に至りました。