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Credit: canva
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「衝撃の少ない歩行テクニック」で健康寿命が伸びる可能性

2025.11.04 17:00:05 Tuesday

「毎日歩くことが大切」とはよく聞きますが、実は“歩き方”ひとつで将来の健康が大きく変わるかもしれません。

大阪公立大学などの研究チームが、膝や腰に負担をかけない「ソフトランディングテクニック」を高齢層向けに指導したところ、歩く際の衝撃が減り、より安全で続けやすい歩行が可能になることを示しました。

この新しい歩行法が、私たちの健康寿命を延ばすカギになるかもしれません。

研究の詳細は2025年7月22日付で学術誌『Sensors』に掲載されています。

~衝撃の少ない歩き方が健康寿命を延ばす~ 歩き方指導の有効性を検証 https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-20586.html
Accelerometer Measurements: A Learning Tool to Help Older Adults Understand the Importance of Soft-Landing Techniques in a Community Walking Class https://doi.org/10.3390/s25154546

「歩幅を広げれば健康?」に潜む落とし穴

健康のために「大きな歩幅でしっかり歩こう」とアドバイスされることは多いものです。

たしかに大きく踏み出すことで下半身の筋肉をよく使い、筋力向上につながります。

しかし、その一方で「歩幅を広げすぎると着地の衝撃が大きくなり、膝や腰に負担がかかる」という事実はあまり知られていません。

研究チームは今回、「歩き続けたいのに膝や腰が痛む」と悩む高齢者が多いことに注目しました。

高齢者が安全に、痛みなく長く歩き続けるには、従来とは異なる歩き方が必要なのではないか。

そこで提案されたのが「ソフトランディングテクニック」です。

このテクニックは「前傾姿勢にならないよう、上体をまっすぐに保つ」「歩幅を広げすぎず、やや狭くする」「腰の下で着地するイメージで、衝撃を少なくする」など、いくつかのポイントを組み合わせたものです。

これにより膝や腰、股関節にかかる負担を減らすことができます。

次ページ実証された「ソフトランディングテクニック」の効果

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