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「衝撃の少ない歩行テクニック」で健康寿命が伸びる可能性 (2/2)

2025.11.04 17:00:05 Tuesday

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実証された「ソフトランディングテクニック」の効果

では、この歩き方が実際にどれほど効果的なのでしょうか?

研究チームは、関西・東海地区の高齢者223人((男性 31人、女性 192 人、平均年齢 74.4 歳)を対象に、インストラクターによるソフトランディングテクニックの指導を実施しました。

参加者は90分間のウォーキングクラスを受ける前後に、加速度センサーを腰に装着して10メートル歩行の計測を行い、歩数・歩幅・歩行速度・着地衝撃(上向き加速度)などを詳しく記録しました。

その結果、指導後は歩幅がやや狭くなり、歩数は増加、そして何より着地時の衝撃が明らかに低下しました。

具体的には、1歩ごとの衝撃(上向き加速度)が平均して約10%低下し、膝や腰への負担が軽減されたのです。

また、参加者の95%以上が指導内容を「理解できた」「役立つ」と回答し、90%が「また測定してほしい」と意欲的な反応を示しました。

さらに歩行速度そのものはほとんど変化せず、「楽に長く歩ける感覚がある」と答えた人も多く見られました。

これは無理に筋力を鍛えるだけでなく、“賢く身体を守りながら歩く”というアプローチが高齢者の健康寿命延伸に寄与する可能性を示しています。

【実際のトレーニング中の様子がこちら

今回の研究は、「歩き方」という日常の何気ない行動が、膝や腰の痛みを防ぎ、健康寿命の延長につながる可能性を示しています。

大切なのは、ただ歩く距離や歩数を増やすのではなく、“どのように歩くか”を意識すること。

「ソフトランディングテクニック」という新しい歩き方が、あなたの未来をより健やかで活動的なものにしてくれるかもしれません。

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「衝撃の少ない歩行テクニック」で健康寿命が伸びる可能性 (2/2)のコメント

ゲスト

軟着陸を試してみろということですね。

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