握力が弱い高齢者ほど認知が低い傾向

握力は、手で物をぎゅっと掴むときの力ですが、実はそれだけではありません。
これまでの研究から、この「握力」は特に高齢者にとって、体全体の健康状態を映し出す便利な指標だと考えられてきました。
例えば握力が弱い高齢者ほど、認知症を発症するリスクが高いことが、これまでの数多くの研究で指摘されています。
実際、複数の研究結果をまとめて分析したところ、握力が弱い人は強い人に比べて認知症を発症するリスクが約1.5倍高く、認知機能の低下に限れば約2倍にもなると報告されています。
さらに脳の画像研究を使った調査によれば、握力が弱い高齢者ほど脳の萎縮(縮み)が見られ、脳の中の神経線維も細くなって密度が下がっている傾向があるといいます。
要するに、「握力」というシンプルな数字の裏側には、脳の健康状態がそのまま反映されている可能性があるということです。
とはいえ、なぜ手で握るという一見単純な動作が脳の機能とここまで深く結びついているのでしょうか?
その詳しいメカニズムについては、まだよくわかっていません。
そこで、研究者たちは「こういう理由があり得るんじゃないかな?」という考えをいくつか挙げています。
大きくわけて、3つの仮説があります。
まず第1の仮説は、「握力が全身の健康状態を反映している」という考え方です。
握力は筋肉の量だけで決まるのではなく、神経が筋肉にどれだけしっかりと指令を送れるか、また血管が健康であるかなど、体全体の状態を総合的に示すものだ、という考えです。
つまり握力が高いというのは、全身が「まだまだ元気ですよ!」という合格点を出しているようなものだということです。
第2の仮説は、「握力が神経や脳の健康状態をそのまま映している」というものです。
私たちが力を入れて何かを握る動作というのは、筋肉だけが頑張っているのではなく、脳からの指令が神経を通じてしっかり伝わって初めて可能になる動きです。
もし握力が弱っているとすれば、それは筋肉が衰えただけでなく、脳や神経の働きそのものが弱くなっている可能性を示しているのかもしれないのです。
第3の仮説は、「握力をはじめとした筋力低下が行動範囲を狭め、脳の刺激を減らしてしまう」という「行動の連鎖説」です。
これはとても現実的な話です。
例えば、筋肉がしっかりしている高齢者は、外出も多く、散歩や買い物、人との交流など、たくさんの新しい刺激を受けています。
ところが握力などの筋力が弱まってくると、外出が億劫になり、家に閉じこもりがちになります。
すると、人との交流や社会的な活動も減り、気分も落ち込んでしまいます。
結果として脳に届く刺激が減り、認知機能が衰えやすくなる、という「負のスパイラル」に入り込んでしまう可能性があるというわけです。
実際に「生活圏が狭い」高齢者ほど、認知機能の低下が進みやすいという報告もあり、積極的に外出して新しい刺激を受け続けることは、認知機能を維持するために役立つ可能性があるのです。
そこで今回研究チームは、握力と認知機能の関係を改めて詳細に調べることにしました。

























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