体温上昇で睡眠が乱れ、悪夢を誘発する可能性

イギリスの睡眠専門家であるニール・スタンレー(Neil Stanley)氏は、次のように述べます。
「良質な睡眠を得るためには、就寝時に深部体温(体内部の温度)を1度ほど下げておく必要があります。
しかし、夜遅くに脂肪や糖分を摂りすぎると、体がその分のカロリーを消費しなければならず、熱を発生させます。
日中はカロリーをスムーズに燃焼しますが、夜になると体がその作業をしたがらなくなるのです」
つまり、寝る前にチーズを食べることで余計な熱が発生し、深部体温が上がって、睡眠が阻害されるというのです。
そうなると、深い睡眠が取れず、目が覚めやすくなります。
睡眠学では、夜中に目が覚める回数が多いほど、見たばかりの夢を鮮明に想起しやすくなることが分かっています。
さらに、頻繁に目が覚めるのは睡眠の質が悪い証拠ですから、それに伴って、夢の内容も自然と不吉で不安を煽るものとなりやすいのです。
セントラル・クイーンズランド大学(CQU・豪)の睡眠学者であるシャーロット・グプタ(Charlotte Gupta)氏は「チーズは消化しにくいので、睡眠を妨げる可能性が高い」と指摘しています。
ただし、就寝前の深部体温の上昇が、必ずしも睡眠の質を低下させるとは限らないという報告もあり、これも断定的ではありません。
また、チーズでなくとも、寝る前に甘いものを食べると深部体温は上がるでしょう。
こうして見ると、チーズと悪夢の関連性は、ネズミが食べたチーズのように穴ボコだらけの印象を受けます。
それでも、私たちが何をどのように食べるかによって、睡眠の質が左右されるのは確かです。
たとえば、キウイフルーツやチェリーには「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが豊富に含まれており、質の良い睡眠を促します。
しかし、チーズは就寝前の腹ごしらえには不向きですから、控えた方が良いでしょう。




























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