オパールの種類
プレシャスオパール
石全体が、キラキラと虹色に輝く「遊色効果(プレイ・オブ・カラー)」を持つオパールを「プレシャスオパール」と呼びます。
オパールといえば、これを想像する方が多いのではないでしょうか。
遊色効果の見え方にもさまざまなパターンがあり、それによって価値が変動する場合もあります。
代表的なものとしては、
- ピンファイア(ピンで刺したかのような小さな遊色効果)
- ピーコック(孔雀の羽のような、青と緑の遊色効果)
- フレーム(流れるような縞模様の遊色効果)
- ハーレクイン(タイルを敷き詰めたような、角張った遊色効果)
などが挙げられます。
特に、ハーレクインパターンが出ることは非常に珍しく、滅多に市場に出回ることはありません。
岩石の隙間に染み込んだ形で形成されるものも多く、母岩ごとカットして模様のコントラストを楽しむ場合もあります。
そのようなオパールは、「ボルダーオパール」や「カンテラオパール(主にメキシコ産のオパールに使われます)」などと呼ばれます。
ボルダーとは「岩の塊」、カンテラとはスペイン語で「母岩」を意味する言葉です。
コモンオパール
遊色効果を持たないオパールを「コモンオパール」と呼びます。
特徴的な遊色効果を持たない代わりに、美しい地色を持っていることが特徴です。
ブルー、イエロー、グリーンなど、さまざまな色合いを見せてくれます。
中でも特徴的なのが「ピンクオパール」と呼ばれるものです。
これは長らくオパールの一種とされてきましたが、近年オパールとは別の「パリゴルスカイト」という鉱物であったことが判明しています。
しかし、長年の名残で、現在も「ピンクオパール」という名前で流通しているのです。
また、遊色効果を持たない無色透明のオパールを「ハイアライト(玉滴石、ぎょくてきせき)」と呼びます。
火山の噴気孔から吹き出した水蒸気から形成されたもので、モクモクと煙が立ち上るかのような形が特徴です。
ハイアライトの中にはブラックライトを当てると蛍光するものもあり、天然石とは思えないほどの鮮やかな黄緑色に輝きます。